08.裏切り



※いきなりヤりまくってるんで注意して下さい。









ハッ、ハッ、ハッ…と荒い呼吸が口をついた。
まるで犬のようだ…いや、実際今の自分はそうなのだろう。
全裸の自分に対し、黒い革ズボンの前をくつろげただけの相手の姿が思い出される。
濃密な空間に、ずちゅずちゅと濡れた音が淫らに響いた。
ぱしんと肉が激しくぶつかる音も耳をついて不快だ。
獣が交わるような、尻だけを高く掲げさせられた屈辱的な姿勢で、背後から深く穿たれている。
太い灼熱を長時間含まされ続けて、すっかり潤んだ秘孔が、激しく掻き回されてぐぷぐぷと白く泡立だった。
中に注がれた大量の白濁が、内股を幾筋もつたう。
華奢な屹立はとろとろ涙を流し続け、シーツに小さな水溜まりを作っていた。

「ぁ…アッ、アッ、アァッ‥!う…ぁ…あぐぅっ……んぁ、あ、あ、あ、」

激しい突き上げに、涎を垂れ流す半開きの唇から意味をなさない喘ぎがほとばしる。

なんでもいいから、早く終わらせてほしい。

思考をしめるのは、ただそれだけだ。
確かに存在していたはずの怒りも、憎悪も、屈辱も、疾うに消え失せてしまった。
どれほどの体力があるのか、一向に衰えを見せない長大なペニスと、疲れた様子もなく続く力強い律動。
酷使されている腰はじんと重く痺れ、今感じているのが痛みなのか、快楽なのかすら、判別がつかない。
うつろな瞳で、ただ時間が過ぎるのを待つ。
不意に低いうめきが聞こえ、身体の奥に熱い奔流を叩きつけられる。
放った後も変わらぬ硬度を保つそれを、ずるりと引き抜かれ、月はぐちゃぐちゃになったシーツの上に崩れ落ちた。
細い足首を戒める無骨な鎖が、じゃらりと鈍い音を立てた。

「まだですよ。」

無造作に髪を掴まれて、伏せていた顔をぐっと引き上げられる。
筋が浮き力強くドクンと脈打つ、赤黒く巨大な逸物を眼前に突き付けられた。
白濁に塗れてぬらぬらと光る、グロテスクなそれ。
独特の青臭さにかすかに眉根を寄せるが、強い力で抑えつけられて、顔を背けることは叶わない。

「舐めて綺麗にしてください。」

数度唇に押しあてられ、ぬちゅ…と小さく糸をひいて離される。
なおも頑なに唇を引き結んでいると、今度は濡れたそれでぴたぴたと頬を張られた。
ねちゃねちゃした感触が気持ち悪い。

「さっきまであなたを悦ばせていたものでしょう。
誰にでも足を開く、淫乱な貴方の大好物だ。
下の口はあんなに美味しそうに呑み込むのに、上の口では無理なんですか?
ああ、慣れてますからそんなはずはありませんでしたね。」

「……………死ね。」

擦れた声で吐き捨てる。

ばしっ。

次の瞬間、脳髄がぶれるような強烈な衝撃に、何が起こったのかも分からないまま再びシーツに倒れ伏していた。

「…かわいそうに、こんなに赤くなって…。
大丈夫ですか?痛かったでしょう…。」

自分で張り飛ばしておいて、慌てて心配そうにそっと頬を撫でてくる男が滑稽でたまらない。
月はおもいきり嘲笑してやろうとしたが、実際にはひゅう、と息が漏れただけだった。
仕方がないので、代わりに声をあげすぎて痛む喉で皮肉る。

「…Lでも、こんなに一方的で野蛮なセックスはしなかったよ。」

再び、思い切り張り飛ばされた。
構わずに続ける。

「っ…は、はは。
もう、言い訳は考えているのか‥?
このまま僕が戻らなければ、本部の皆が探すはずだ…。」

拉致される前、月はいつものように、捜査本部に用いているホテルの一室に一人居残って作業をこなしていた。
そこへやって来た照が、何気ない会話の途中でいきなり月に襲い掛かかり、気が付けば見知らぬ部屋に監禁されていたのだ。
何の前触れもなく、忽然と姿を消せば、本部の面々も不審に思って捜索するはず。
何より、ミサや、疎遠になってしまったが今でも連絡をとっている家族が月を探さぬはずがないのだから。
月は次の衝撃を予測して、ぎゅっと堅く目を瞑った。
が、いくら待ってもそれは襲ってこない。

「……?」

訝しげに目蓋を開いた月の頭上から、くくく…と抑えきれないような低い笑いが下りてきた。
反射的に顔をあげれば、愉しげに切れ長の目を細めた照と視線が合う。

「本当に誰かが助けてくれるとでも、思っているのですか…?」

「な、…に?」

「あなたはね、もうこの世にいないことになっているんですよ。
キラに殺された…とね。」

くすくす…と、無邪気な表情で、とっておきの秘密を明かすように告げられる。

「ふ、ざける…な!そんなはずが…」

「犯罪者を操って、あのホテルを燃やしたんですよ。
被害は甚大で、出てきた遺体はどれも判別不可能なほどに傷んでおり、数体を除き全員の身元は特定不可能。
犯人は放火後自殺。
本部では月様を殺すために、キラが犯人を操ったことになっています。
…まぁ、あながち間違ってはいませんがね。」

「…っ!」

そう言った後、また含み笑いを漏らす照を、信じられないものを見る目で凝視する。

「……何故、私がこんなことをしたのか、分かりますか?」

そんな月をうっとりと見つめて、照は問い掛けた。

「貴方の従順な犬であった私が、こんなことをするだなんて、夢にも思わなかった、と?
気紛れに身体を与え、わざと他の人間の痕跡を残しては、うろたえる私の姿を見て…さぞ楽しかったでしょうね。
このままでは貴方は変わることがない。
しかし、どうしようもない性悪の淫乱で、誰にでも足を開く色情狂でも、貴方は間違いなく私の神…。
だからね、これ以上おいたをしないように、私があなたを飼ってあげることにしたんです。」

恍惚とそう言い募る姿に、ぞっと悪寒が走る。
無意識に後退れば、足首の鎖がまたじゃらじゃらと揺れた。

「そういえば、まだこれを付けていませんでしたね…。」

ふと何かを思い出したのか、照がサイドテーブルに手を伸ばした。
真っ黒い重厚な箱から、あるものを取り出す。

「あなたのために、特別に作らせたんですよ…。
…貴方の白い肌には、やはり黒がよく映える……。」

最後の抵抗を見せる月を軽々とねじ伏せて、その折れそうに細い首へ、無理矢理、黒いなめし革の首輪を取り付ける。
外すことのできないよう、小さな南京錠までつけられた。
月は抵抗をやめ、何もかもに絶望してあきらめきった視線を向けた。

「うつくしい…。…予想以上だ……。」

照はうっとりと、悲愴な表情を浮かべた月の白皙の美貌へ顔を寄せた。
薄暗い部屋でぼんやりと浮かぶ白い肌に、黒い革が倒錯的で艶めかしい。
柔らかな耳朶に、熱い吐息を吹き込む。

「………ぁ……」

かすかな刺激にぴくり、と月が身体を震わせた。
意志に反して、敏感になっている身体はそれだけの刺激でも快楽を汲み取ってしまう。
淡い色をした月の性器から、またとろりと白濁が滲んだ。
それを見咎めて、照が嬉しげに破顔した。
後ろに回り、月の力なく俯せた身体を返して、嬉々としてその足を抱えあげる。
何度散らされたかも分からないのに、つつましやかに口を閉ざして赤く色付いた蕾に、大きく笠を張った亀頭をすりつけられた。
ぬりゅ…と入り口の縁を擦られて、月が切なげに身を捩る。

「…ぁん…っ……ぅああ…」

「これが欲しいんですね?すぐにさしあげますよ…。」

はずんだ声でそう囁かれるが、月は既に何を言われているのか理解することが出来なかった。
逃れられる最後の希望も潰えた今、もう何も考えることができない。
何も考えたくない。
そうなると不思議なもので、痺れて感覚をなくしていたはずなのに、身体の奥が快楽を求めて疼きだす。
熱く太い男根で蕾の表面をぬりゅぬりゅと擦られる感触がたまらない。
圧倒的な存在感でもって、身体の奥深くを貫いてほしい。
ぬぐ…とゆっくり張り出したエラの部分を沈められて、あまりの焦れったさに自ら腰を振って誘った。

「…ぁっ…ん……て、る……はや…くぅっ……ゃっ…ゃぁうっ」

月の痴態を陶酔した表情で眺めて、照は誘われるままに一気に腰を突き上げた。
小さく可憐な蕾が、限界まで広がっている。
太い剛直を必死に飲み込んで皺一つなく広がる様は、健気で淫猥だ。
太い男根がズッズッと激しく抜き差しされて、たまらず高い嬌声が漏れた。

「…やっ…あ、あ、あ、ああっん……ぁつい…よぅ……んぁっ…てるの、かたく‥て……おっき…アアッ」

「……気持ちいい?」

「…んっ……ぁ…やぁっ…‥い…イイッ!…きもち…い……もっと、ちょうだ……っ」

「…あなたは本当に、淫乱で可愛い、最高の神ですよ……。」

舐めるように全身を這う恍惚とした視線に、さらなる快感が込み上げた。
両足が肩につくほど足を開かされ、より深く貫かれる。
照は、月の唇の端からだらしなく流れる涎をらうやうやしく丁寧に舐めとった。

「……これからは、ずっと私が傍にいて、好きなだけ犯してさしあげます。
きちんと調教してあげますからね…。」

「やぁっ‥!ぃ…もっ…と……ぅん…ゃ……やっ、あ、あ、あ、」

うっとりとそう呟いて、我を忘れて乱れる月をしっかりと抱え直す。
照は再び激しく突き入れることに没頭した。



















照月同盟さま配布、照月10題『NO.08裏切り』より。
ハイ、私定番の監禁ネタでございます!(爆死
どのジャンルでもやっぱ一回はコレを押さえとかないと!(は?
暴走信者照、やりたい放題です。私もやりたい放題です。ヒャッホーイ!
・・・・・・・・・・・・マジすんませんでしたァァァアア!!(土下座

御影








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2005.11.14