09.あいしてるよ?:03



※引き続きえろです…爆










そのまま白い指先に舌を絡め、さも旨くてたまらないというように、月が丁寧に血を舐めとってみせる。
照がそこから目を離せずにいると、もう一度口に含んでたっぷりと唾液を絡ませたその指が、今度はゆっくりと月の背後にのばされた。
目元を真っ赤に染め上げて、膝立ちになると、羞恥を振り切るように一気に下着ごとスラックスを引きずり下ろす。
淡い繁みの中、震えながら涙を零す華奢な月自身が、照の眼前に余すところなくさらけ出された。
月はそこに釘付けになった照を潤んだ瞳で見据えながら、意を決したように、先程の唾液を塗した指をまろびでた白い双球のさらに奥へと伸ばす。
ひっそりと息づく慎ましやかな蕾の入り口へそろそろと触れるものの、なかなか中へ侵入させることができない。

「……っ……ぅ…んっ…」

数度の試みののちに、ようやくつぷりと内部に自身の指を埋めて、月は鈍い痛みに息を呑んだ。
唾液でたっぷりと濡らしてあったために、それほどたまらない痛みというわけではないが、初めて感じる違和感に不快感が募る。
眉根をきつく寄せて、月は前にのばしたもう一方の手で、自身の先端をくりゅくりゅとこねまわしながら擦りたてた。
その動きにあわせて、内部に埋め込んだ指をそろそろと蠢かせる。

「…ぁっ……は、ァ…あ……っ…て…、る…っ」

初めはおずおずとしたどたどしい行為が激しさを増すのには、そう長い時間はかからなかった。
じっと喰い入るように凝視されているのを、照を見て確かめずとも、痛いほど感じる。
ねっとりと全身を舐め回す視線に、月の淡い色をした華奢な屹立がふるふると震え、さらに涙を零した。
白濁が内股をつたい、白い腿が興奮にひくりと引きつる。
月は自分から離した手を照のドクドクと脈打つ赤黒い怒張に添えると、そのままその上に細い腰をそろそろ下ろした。

「…ん……っ…あ…んぁ……ぁっ……ああああっ」

「………神…ッ‥」

いたいっ。
あつくてあつくて、たまらない。

月は躯を引き裂かれる痛みに悲鳴をあげた。
太くて長い灼熱の楔が、他者の侵入を拒む固い蕾を無理矢理貫いて、ズズズ、と蛇の速さで奥へと進んでゆく。
月の唾液と先走りでぬらぬらと光る太い陰茎が、薄い桃色をした無垢な蕾を散らす様は、どことなく神聖で、そしてたまらなく淫らだ。
照はズボンの前を寛げただけであるし、月も下着とスラックスはともに片足に纏わりついているだけではあるのの上はまだ着衣したままである。
二人ともあまり着衣を乱さないままの行為という事実が、さらに淫猥さを増していた。
照は、己の限界を感じた。

「………んんっ……あ、…ぅ…っ…ぅん……ふ…」

騎乗位であるせいで、これ以上ない深さまでズブズブと呑み込んで、照と月の躯がぴったりと隙間なく密着している。
上気した全身を桜色に染め上げて、苦痛に紅い唇を歪めていた月が、照の凶器を全て呑み込んでゆっくりと息を吐き、ようやく荒げた呼吸を収めた。

「…てる……な、んで…僕がこんなことしたのか……おしえてあげ…る……。」

月がうっすらと上気した顔に、花のような微笑みを浮かべた。
興奮に潤みきった瞳から、ひとすじ、まなじりに涙がつたう。

「…だっ…て……誰にも会えないように、ここに閉じ込めておけば………照、は…清美でも、他の誰でもない……僕だけの、ものだろ…?」

ああ、

これ以上なく甘く鋭い胸の痛みに、照は低い呻きを洩らした。
あまりの幸福に、眩暈がしそうだ。
照はかさついた唇にゆっくりと舌を這わせて湿らせると、震えるそれを開いた。

「………私は……いつだって、貴方だけのものです…………。」

「う、そだっ‥!……だって、おまえは清美、と………僕は、見たんだ………裏切るなんて、ゆるさない…………。」

激昂したように、月が激しい口調で照の言葉を遮った。
怒りのためか、さらに赤く染まった目元が艶めかしい。
確かに、あの鬱陶しい女が当然のように神に触れるのに我慢がならず、何度か身体を重ねていた。
上辺では拒むような態度を見せながらいそいそとホテルまでついてくる尻軽さには辟易したが、女を通じて神と繋がっているのだと思えば心地良かった。
神がいながら、他者の虜になる愚かな女の精神など照には全く理解できないし、したくもなかったが、思惑通り女が神から離れたときにはほくそ笑んだものだ。
神に悟られぬよう、女には厳重な口止めを施し、慎重に慎重を重ねて事を運んだつもりだったのだが、まさか神に見られていたとは…。
しかしそのお陰で神がこのような行動に出たというのなら、自分の不手際がこの上もない幸運に思える。

「……かわいそうに…僕なんかに捕まっ、て……。
でもね、照が清美のことをどんなに思っていても……ここからは、だしてあげない。
……照、は……僕と、ずっとここにいるんだ………。」

黙したままの照をどうとったのか、自嘲するように瞳を眇めて、月が妖艶に微笑んだ。
ゆらりと細腰をゆらめかせると、結合部がぐちゅりと淫らに濡れた音を響かせる。
照は、ごくりと喉をならして、問い掛けを重ねた。

「…私が……欲しい、と…………?」

「んっ……ぁ…てる……て…るが、……ほし…っ!
………んぁ……ああっ………っ」

切なげに眉を寄せて言い募りながら、月があやうげな動きで腰を左右に蠢かせる。
照は恍惚とした表情で、彼の神が乱れる様をうっとりと見上げた。

いや、神ではない。

美しい涙を零しながら、目の前で淫らに腰を振る彼は、もはや、自分が欲しいと泣き喚く、ただの愚かな人間にすぎない。
しかし、だからこそ、彼はこの世の何より美しく、いとおしかった。

「……それならば、このような所にいる必要は、ありません………。
元より私の全ては月様のもの………貴方が憂慮なさるようなことなど、何一つ、存在しない………。」

感動に打ち震えた声音で照が言葉を紡ぐ。
しかし、月はゆるゆると首を振ると、甘くとろけた瞳でひたと照を見据えた。

「………て…る、が……僕だけを、愛すようになったら…っ…んぁ……だ、…したげる……。」

そう告げて、さらに腰を揺らす彼から、照が目を離せようはずがなかった。
何も気付かずに誤解をしたままの彼が、愚かで、可愛くて、たまらない。

「…ん…は、ァ…っ……て…る……」

自分の名を呼びながら、ぽろぽろと涙を流す月に、照は理性が焼き切れるのを感じた。
頭の芯が真っ白になり、衝動のままに身を起こす。

ガシャ、ガチャンッッ

行為の最中、何度も身を起こそうとしていたせいで擦り切れて血が滲む手首にも構わず、渾身の力を込めて腕を引くと、熱い感触が手首をつたった。
鈍い音を立てて、ぶつりと鎖が引きちぎられる。
肉が削げたのか、手首から血がだらだらと流れ続けていたが、照は全く構うことなく、その手を目の前の甘い躯に伸ばした。
月の細腰をわし掴むと、さらなる深みへと一気に引きずり下ろす。
照をいっぱいに頬張って広がりきっていた蕾が、深まる結合にぎちゅぎちゅと淫らな音を立てた。

「…っ!?…んっ…ぁ…あああ‥っ!
…て…っ……る…んっ…んうっ…あ、あ、あ、あ…っ……」

突然の行動に混乱している月にも構わず、その折れそうに細い腰を壊す勢いで、最奥へとこれ以上なく猛り切った自身を叩きつける。
月の表情を余す事無く見つめようとするかのように、全てを喰らいつくすようなぎらついた視線で月の瞳を射抜いたまま、照は激しく突き上げ続けた。
間断なく続く、ズッズッという月を貫く音が、閉じられた濃密な空間に激しく響く。

「…ゃ…あっ、あっ、あ、あ、あ、……っ…ん……ぅ…あああああ…っ」

「…………く…ッ…」

自分でも知らなかった最奥のある一点を激しく突き上げられ、月は頭の芯を灼く信じられないような快感に高い嬌声をあげて、背筋をしならせた。
ぴしゃぴしゃとしめやかな音を立てて、月が絶頂を迎える。
ひときわきつい締め付けに、かすかに眉根を寄せた照が低い唸りを洩らし、信じられないような深さまで達した照の怒張がひときわ大きさを増して、月の内部で爆発した。
熱い奔流が最奥に叩きつけられたのを感じ、月がそっと息をつく…が、狂宴がそこで終わることはなかった。

「………………。」

照は、月の中で暴れ回る自身がしばらく白濁を注ぎ続けるのを待ち、最後に数度軽く突き上げた。
一滴残らず内部に注ぎ込むと、腰を掴んだ腕で華奢な躯を軽々と持ち上げる。
放った後もなお巨きさと硬度を保ったそれがずるりと引き抜かれ、無残に貫かれてぱくぱくと口を開閉する真っ赤な蕾から、だらだらと白濁が滴り落ちた。
無言のまま身体を起こし、月の背後に回った照が、シーツの上へぐったりと崩れ落ちて俯せになった月へと再び無造作に手を伸ばす。
細い腰を掴んで尻だけを高く掲げさせると、激しい情交に赤く染まり、今だ呼吸の整わない華奢な躯に、一気に押し入った。

「ああああっ……んぁ…っ…ゃ…ぁっ、ん……あァ…ぅ…っ」

衝撃に全身をびくびくと震わせる月を見て、熱に浮かされたような切れ長の黒瞳が、甘く眇められる。
再び激しい律動が始まり、淫らな交接音がぐちゅぐちゅと響きはじめた。

「…っ…てる、……んぁ…っ…ぁ…いし…て……る、よ……?」

月は、しあわせそうに微笑んだ。



















照月同盟さま配布、照月10題より『NO.09あいしてるよ?』より。
がっつりエロ……私にはこれが精一杯…………(屍
えろえろえろえろえろ…と念じながら(笑)何とか書き上げました……。
お言葉をかけてくださった皆様のお陰でなんとか書き上げることができました!
本当にありがとうございましたーっ!(大感謝
心残りは乳首かな…全然いじってなかったので(爆
てか、やっぱり私にはエロ向いてないのね…今回で実感しました……(汗
他所の素敵サイト様みたいな萌えるエロが書きたい…絶対無理だけど(涙
ていうか、うちの照は本当に月を敬ってるのか?(滝汗
なんだかよそ様の素敵照のように、大人でも穏やかでも優しくもなく、自分の欲望に忠実に好き勝手しまくってる気が……いや、気付くな私!(ぇ
なにがともあれ、それでも少しでも、萌えとかえろいとか思って頂ければ幸いです!

御影








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2006.02.05