続きです〜引き続きえろですのでご注意下さい…。




所詮はボクのもの:02



お題配布@BLUE TEARS









俺はやけくそ気味に毛布をはねのけると、ギアンの顔に尻を向けて、その身体の上で四つん這いになった。
目の前に赤黒くそそり立つグロテスクなものを突き付けられて、少し怯んでしまう。
何度見ても見慣れない巨大なそれが、本当に俺の中に入ってくるのかと思うと不思議だった。

「ほら、早くくわえて…」

「……わかってるよ…っ!」

急かすようにそれでぴたぴたと頬を張られて、大きく口を開けて先端を呑み込む。
けれどあまりの太さにそれ以上含むことはできなくて、俺は余った幹を両手で擦りながら、亀頭の部分を強く吸い上げた。
舌の上に広がる苦みばしった先走りの味に、ギアンも感じていることを悟る。
お返しというように、俺の華奢なそれもぱっくりと全部呑み込まれて、俺は高い悲鳴を漏らした。

「……アアアッ!……やっ…ぁ……」

悔しくて、裏筋をつつっと舐め上げ、幹の部分をべちょべちょに舐め濡らしてみたりもするけれど、今度は二つの睾丸を含まれ、飴を転がすかのように舐めしゃぶられてへにゃへにゃと力が抜けてしまう。

「…んっ……はぅ…ぁっ………んむぅ……やっ、あ……アアッ」

しばらく無言の攻防が続き、明るい部屋の中はすっかり淫らな水音で満たされてしまっていた。
巧みなギアンの舌技に追い込まれて、目がとろんと甘くとろけてしまう。
しかしいつの間にか移動していた長い舌が、敏感な会陰をゆっくりなぞり、ついに物欲しげにヒクヒク蠢く蕾に辿り着いたとき、俺ははっと目を見開いた。

「……やあっ………そ、こ…しないって…ゆったぁ………!」

「私から挿れないとは言ったけど、触らないとは言っていないよ。
指で少し弄ってあげただけだから、ここも少し物足りないだろう…?」

「…ぁっ……は、…んふっ……ひゃぁ‥んっ」

遠慮なくべろべろと入口を舐め濡らされ、尖らせた舌先を甘く熟れた肉襞の奥へねじり込まれる。
生暖かく濡れたものが中をずるずると這う感触に、俺は思わずしゃぶっていたギアンのものから口を離して快楽に喘いだ。

「おや、可愛いお口が動いてないようだけれど、どうしたのかな?」

「んーっ……はむぅ…っ…‥あっ……やぁ‥…やぅっ………」

促されて、筋を浮かせて怒張したものを再びしゃぶり始めるが、舌と共に筋ばった長い指が後孔に入り込んできてそれどころではなくなってしまう。
俺は引き締まったギアンの腹の上にぺたりと座り込んでしまった。

「ライはもう限界みたいだから、しょうがないね…」

そんな俺を見てそう嘯くと、ギアンは俺の腰を掴んで身体の向きを変えさせ、俺の唇に深くくちづけてくる。
くちゅくちゅと舌を絡ませあい、俺がうっとりと猫のように瞳を細めていると、不意に後孔に硬く張り詰めたものが押し当てられた。

「……やっ…な、に……?」

問い掛けるようにギアンを見上げれば、紅い瞳が蠱惑的に微笑んでみせる。

「だいじょうぶ、挿れはしないよ…。ただ、私もそろそろ限界が近いからね。
ライの可愛いここに擦りつけてイキたいだけさ」

「ひゃっ……はあっ…ぅ……やああああああっ……」

言い終わると同時、尻のまろやかな双丘の狭間を俺の唾液で濡れそぼったそれで強く擦り上げられて、俺は甲高い嬌声をあげてのけぞった。
何度も何度も、ドクドクと熱く脈打つそれを擦り付けられて、快感に足がガクガクと震えてしまう。
さっきから散々弄られていた蕾が硬いもので貫かれることを待ち望んで、じんじんと甘く疼いた。
ねだるように腰が揺れてしまうのを止められない。

「…はっあ……ゃ…ッ……ふぅ…ん……ぁっ………アアアアアアアーッ!」

大きく嵩張ったえらの部分が入口に引っ掛かったとき、ついに耐え切れなくなった俺はその上に深く腰を下ろした。
ズズズッ、と狭い肉を割り裂きながら、それがゆっくりと呑みこまれてゆく。
自身の体重もかかり、奥までずっぽりと巨大なペニスをくわえこんだ俺を見て、ギアンは含み笑いながらからかうような声をかけてきた。

「挿れたら駄目だと言ったのはライだったのに…自分で挿れてしまうなんて、いけないね。
そんなに、私が欲しかったのかい?」

「やっ……あ……ちが……ぅ……っ…」

けれど、今更否定したところでもう遅い。
俺は観念して目を閉じると全ての羞恥を振り捨てて、中で熱く息づくギアンのものを誘うように強く締め付けた。

「……んっ…は、……ぎあ…ん……‥ぎあん‥が‥…ほし…ぃ………。
………いっぱい突い、て…なかをぐちゃぐちゃ…に……ゃ…ぁっ……し…て……おれを、ぎあんでいっぱいに…して‥‥っ」

「ライ…可愛い……」

懸命にギアンを求めてたどたどしく言葉を重ねる俺を見て、ギアンは感極まったようにうっとりと呟いた。

「うん、ライが望むようにいっぱい突いて、いっぱい注いであげるからね…」

「ひゃ…っ……は、あ、あ、あ、っ…」

力強く突き上げるのと同時、わし掴まれた腰を下へ深く打ち付けられて、敏感な内壁を襲う強い摩擦に俺の唇からは甘い悲鳴がほとばしる。
そのまま続く激しいピストン運動に、次々と女のような喘ぎ声が漏れた。
硬い腹筋に手をついて崩れ落ちそうな身体を支えるが、互いの汗と激しい動きで何度もぬるぬると手が滑ってしまう。

「……やっ……もぉ……だ、めぇ……っ」

「…………クッ………」

「あっ……やぁ…んっ……あ、アアアアアアアア‥ッ!!
…ふっ…は………あぁっ……きゃうう‥っ」

限界を訴えてぷるぷると震えていた下肢の屹立が、触られてもいないのに後ろの刺激だけで熱い白濁を噴きあげる。
待ち望んだ絶頂に一際きつく中のものを締め付けた瞬間、ギアンが低く呻いてそれを深く打ち付けてきた。
ぎちぎちと中を拡げているそれがまた膨らんだかと思うと、ぶるりと大きく震えて、間を置かずに大量の精液が注ぎ込まれる。
全てを注ぎ込むまで軽く突き上げ続けて、ようやくギアンはそれをずるりと引き抜いた。

「……んっ………」

ギアンのかたちに拡げられ、ぱくぱくと開閉を繰り返す蕾から昨日注がれたものと混じり合った白濁がごぷり、と溢れ出してしまう。
くったりとギアンの腹の上に倒れ込むと、俺は半眼になってギアンを睨み付けた。

「…挿れないって…約束した……」

「うん、でもあれはライが挿れちゃったんだし…」

「…………………ずるい」

「ごめん、ライがあんまり可愛かったから…嫌いになったかい?」

本当に、ギアンはずるい。
そんな風に愛おしいと言わんばかりの甘く蕩けそうな瞳で見つめられたら、俺が逆らえないなんてこと、ちゃんと知っているくせに。

「もう、いいよ……そんかわり、後始末は全部お前がするんだからな…っ」

「うん、ちゃんとわかってるよ」

「……食堂のテーブル拭きも、椅子のあげおろしも、みんなお前がしろよっ」

「うん、それも出かける前にちゃんとやっていくから」

困らせようと我が儘を言っても、目尻を下げて嬉しそうに頷かれてしまえばもう俺にはどうすることもできない。
シャワーを浴びに行こうかと溜息をついて身体を起こせば、強く手を引かれてギアンの上に引き戻された。

「だめだよ、一人で行っちゃ。歩いてこけたりなんかしたら、危ないだろう?
焦らなくても、私がバスルームまで運んでいって隅々まで綺麗にしてあげるから」

「おい…」

毎度のことだが、あまりの過保護ぶりに閉口してしまう。
けれど宥めるように優しく頭を撫でられて、俺は諦めて気持ちよさげに目を閉じた。
ギアンが隣にいて、二人でじゃれあって。
甘くてふわふわした、砂糖菓子のようなしあわせな日常が、いつまでも続けばいいのに。
ひとりでに口許がやわらかく微笑んでしまう。

「そんなに可愛い顔で笑って、どうしたんだい」

愛猫にするように喉元をくすぐられて、俺はくすくすと笑いながら答えた。

「んー……しあわせだなあ、って……こんな日々がずっと続けばいいなあって、思って、さ」

「………続くよ」

しかし断定するようなギアンの強い声に、驚いて目を見開く。
ギアンはいつものようににっこりと俺に笑いかけながら、言葉を続けた。

「続くよ、永遠に。
どんなことをしても、続かせてみせる。
たとえライが私のことを嫌っても、絶対に逃がしはしないから」

紅い瞳の奥で、昏い焔がちりちりと揺らめいている。
ギアンが急に遠くなってしまったような気がして、俺は声を震わせながらその名を呼んだ。

「ぎ…あん……?」

「うん…?なんだい、ライ?」

甘く瞳を眇めて答える様子は、すっかりいつも通りのギアンそのもので。

「ん…何でもない。それより、早く風呂に連れて行けよ。
お前のせいで体中べとべとできもちわるいんだからなっ」

きっと今のは気のせいなんだろう、と結論づけて、俺はギアンを急かした。 シーツに包まれて、優しく抱き上げられ、安心しきって力強い腕に身体を預ける。
だから、頭上でギアンが唇を歪ませて昏い笑みを浮かべるのにも、全く気づくことはなく。
俺は広い胸へ、甘えるように頭を擦り寄せた。



















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2007.01.19