R2−22話ねたスザルル妄想


※22話ネタバレ有。というかネタバレ前提です。
※適当なやつですがエロ有ります…強姦?ちっくかもなのでご注意を…!
※いつものことながら微妙な出来です…すみませううう!












「ぁ……ぅ、う……ううっ……」

「………まだ泣いてるの?」

「っ……!」

嗚咽を漏らさないよう血が滲むほどきつく唇を噛み締め、紫水晶の瞳からぼろぼろと枯れることのない大粒の涙を溢しながら、ルルーシュは呆れたような冷えた声の主に視線を向けた。
柔らかく跳ねた茶色の癖毛の間から昏い翠玉がじっとルルーシュを見つめているのに気付いて、ぎくりと細い肩をすくませる。

「な…っ……で………」

ブリタニアの主要都市に点在する皇族所有の離宮の一つ――今はもう無い首都ペンドラゴンの宮殿程立派なものではないが――を一時的な拠点とし、突如現れた空中要塞についての諸々の報告を受けてようやく休息の時間を取れた所だった。
此方が呼ぶまでは何人たりとも、例えそれがナイトオブゼロであっても、誰も居室に通すなと厳重に言いつけてあったはずだ。
見張りにつけていた者達は生命に代えてもルルーシュの命を貫くだろう。
彼らはもはやルルーシュの奴隷なのだから。
そしてその命はナイトオブゼロ本人たる彼にも直接下しておいたはず。
それなのに、何故。
何を言わんとしているのか悟ったのだろう、ルルーシュのわなわなと震える紅い唇と濡れそぼった白皙の頬を見やって、スザクはハ、と嘲りを含んだ吐息を吐き出した。

「表の二人には少し気絶してもらったよ。」

「お…れは、お前に、も…入るなと命じて…っ……」

「………あのさあ、ルルーシュ。」

低い声が静かな怒りを孕むのを感じて、ヒュッと息を呑む。

「いい加減にしなよ。僕達は共犯者だろう?秘密を持つのは契約違反だ。」

「……秘密なんて、ない。ただ…」

「ただ?ナナリーに捨てられて悲しくて一人でめそめそ泣きたいから放っといてくれって?
……僕達はもう引き返せないんだ。それは君も納得したんじゃなかったのか?」

「っ……分かっている…分かっているんだ……!」

止め処なく紫玉から流れ続ける滴を拭うことすらせず、ルルーシュは悲痛な叫びを上げた。
分かっている。
今の自分がどんなに無意味で女々しいことをしているのか。
泣いたところで何が変わるわけでもないし、それに何より、もう自分は決めてしまっているのだから。
シュナイゼルからの通信の後、現実を受け入れられずに放心していたルルーシュの頬を、皇帝専用機の到着を待ち構えていたスザクは無言で強く張った。
手加減は十分すぎるほどされていたのだと思う。
でなければ、頑健な彼と違い貧弱なルルーシュが頬を赤く腫れさせた程度で済むはずがない。
何を犠牲にしても、世界中を敵に回そうとも、求め続けてきたそれを実現すると、結果のためならば手段は選ばないと、そう、決めたんじゃなかったのか。
細められたスザクの翡翠の双眸は、言葉よりも余程雄弁に、ルルーシュに強く語りかけていた。
幾許かの逡巡の後、小さく、けれど確かに頷いたのは、紛れもなくルルーシュ自身だ。
衝撃に崩折れたルルーシュに差し伸ばされた武骨で大きな掌を取ったのは、紛れもないルルーシュの意志だ。
それを今も後悔はしていない。
あの遺跡で、彼と共に地獄の道を歩むと決めた時から覚悟は決めた。
けれど。

『お兄様、スザクさん…わたくしは、あなた方の敵です。』

細く儚い…けれども毅然とした強い意志の通った声音が、気を抜けば凛と響いて、ルルーシュを責め苛むのだ。
総督になったナナリーを迎えに行き、ゼロとしての己を否定された時、ルルーシュを襲ったのは虚無だった。
ナナリーのため、そう信じて為してきた全てが無に帰し、何をする気もなく、心は虚無に満たされていた。
フレイヤでナナリーを失ったと知った時、ルルーシュを襲ったのは底の見えない深い深い絶望だった。
誰ともない相手への、そして何より自分への、激しい怒りと喪失の痛みがない混ぜになって凝り固まり、深い絶望の闇に気が狂いそうだった。
そして、今は。
ただただ静かな悲しみが、細波のようにひたひたと押し寄せては後から後からルルーシュの胸を揺さぶっている。
ナナリーが、生きていてくれた。
それはとても嬉しい。
いや、嬉しいなどという言葉でなどとても言い表せない。
彼女は生きるべきなのだ。罪にまみれた己などよりも余程。
けれど再び生きてルルーシュの前に現れてくれた彼女は、拒絶した。
ゼロではない。
他の誰でもない、彼女の兄であるルルーシュを、はっきりとした彼女の意志で、拒絶したのだ。
それはとても正しいことだと思う。
彼女のためと嘯きながら自分がしてきたことを、彼女は悲しむだろう。受け入れられることはないだろう。
全ての真実を知ったからこそ、黙って彼女の傍にい続けた卑劣な自分を、彼女はああして断罪したのだ。
今までの自分なら、彼女に存在を否定されてしまったら、直ぐ様命を絶ってしまったに違いない。
けれどもうルルーシュは彼の手を取ってしまった。
引き返すことも、歩みを止めることもできない。
それはルルーシュとてよく分かっている。
だからといって、彼女の命を絶つことなど、絶対にルルーシュにはできないだろう。それはおそらく、スザクにも。
しかし例え彼女の意志をねじ曲げても、先に進み続ける覚悟を、二人とも既に決めてしまっている。
ずっと、彼女の意志を曲げまいと戦ってきた。
彼女が望まなかったにしろ――自分はそう信じて闘っていた。
だから今、よりによって自分が彼女の障害となってしまう事実が、何よりも苦しい。
どうしてこんなことになってしまったのか。
すれ違い続ける自分達の運命への悲しみが、次から次へルルーシュの中から溢れ出て、滴となって落ちることをやめない。
泣きたくなどない。すべき事はたくさんある。泣く暇などないし、ましてやスザクの前でこんな失態を見せるなんて論外だ。
けれど、涙はルルーシュの意志を無視して、一向に止まってはくれない。
はあ、と今度は呆れを隠さない深い溜め息が聞こえて、ルルーシュは俯けていた顔をビクリとそちらへ向けた。

「君はさ……ナナリーのためなら、泣くんだね。」

濁った碧がルルーシュを捕えていた。

「自分のためには、絶対に泣かないのに。」

そういえば君は初対面で僕に理不尽な暴力を受けた時も、僕と敵として相対した時も泣きはしなかった。そう続けながら、スザクが入口の扉に預けていた身をゆらりと起こす。
ぴたりと引き締まった四肢に張り付くナイトオブゼロの黒の礼服は、スザクのしなやかな筋肉を纏った逞しい体躯をより引き立てていた。
のそりと此方へ歩み寄る緩慢な動作と相まって、獰猛な肉食獣に狙われた哀れな獲物の心地になる。
黒豹のように足音も立てない優美な足取りで寝台に伏せたルルーシュの傍に立ったスザクは、青ざめたルルーシュの白い顔を見下ろすなり、険しく眉を寄せて手を伸ばした。

「い…っ!」

手首を握り潰されそうなほど強い力で掴まれて、ルルーシュの整ったちいさな顔が苦痛に歪む。
それに全く頓着することなく、先の苛立ちを潜めた無表情でぎりぎりと細い手首を締め上げながら、スザクは淡々と問うた。

「また、切ったの?」

その寒々しいほどの声音に、ルルーシュは掴まれた腕にはっと視線を向けた。
ゆったりとした白の皇衣は点々と赤い小さな染みが浮かび、か細い腕の中程まで捲り上がって、乱雑に巻かれた包帯が露になってしまっている。
おどおどと視線を反らすルルーシュを静かに見据えて、スザクは殊更ゆっくりと言葉を紡いだ。

「僕は、やめろって言ったはずだよね?」

「………」

「聞いてるの、ルルーシュ。」

「…分かってる。」

「分かってない。」

ぴしゃりと撥ね退けられて、ルルーシュの身体が小さく震える。
暗く双眸を歪ませて、スザクは嘲るように言った。

「君に、その資格はないんだよ。」

泣いて赦しを請うことも、自分を傷めつけて罪を購うことさえ、僕達には許されない。

分かっている…ルルーシュを責めるスザクの声に再び小さな呟きを返して、ルルーシュは項垂れた。
無意味だと知っている。
犯した罪が大きすぎて、死すら贖いにならないのだと知っている。
だから自分達は生きて全ての罪を引き受けて、せめて優しい世界を造り上げることを決めた。
けれど…ナナリーはもっと痛かった、ロロは、ユフィは、シャーリーは……ふとした時に込み上げる行き場のない衝動が、己に刃を向けさせる。
ナナリーを無くし、憎み続けてきた父親を討った時から始まったルルーシュの自傷行為に、スザクはいい顔をしなかった。
何度もやめろと止められて、先日ももうしないと誓ったばかりなのに再びくだらない慰めを繰り返してしまった己が情けない。
こんなことは無意味だ。
自分を傷つけた所で誰も戻ってはこないし、己が勝手に彼らの痛みを少しでも感じられると救われた気になるだけだ。
そしてそうやって逃げることが許されるはずがない。
罰の悪さに、スザクの顔が見れなかった。

「……俺が、」

不意に低い声が沈黙を破って、そう大きな声で話しているわけではないのに、いやに大きくルルーシュの耳に響いた。
スザクの纏う空気が変わったのを敏感に感じて、ルルーシュは思わず怯えた瞳で自分を捕えている男を見上げてしまう。
膿んだ翠玉に愉悦を滲ませて、スザクがうっそりと歪んだ笑みを浮かべていた。

「そんなに罰して欲しいなら……俺が、君を罰してやるよ。」

「ひ…っ…!」

強い力で軽々と寝台の上に引き上げられ、引き締まった体躯に覆い被さられてあっさりと身体の自由を奪われてしまう。
儚い抵抗もまるで無いもののように平気な顔であしらわれて、僅かばかり残っていたルルーシュの男としてのプライドも容赦なく打ちのめされた。
両腕を頭上で一纏めにして押さえ付けられ、薄く柔らかい上等の生地でできた皇衣をいとも簡単に引き裂かれる。
引き裂いた皇衣で腕を縛られてしまうと、もうルルーシュに抵抗する術は無かった。

「なにを…っ」

動揺に揺れるアメジストを見下ろして、露になった白い首筋にうっとりとくちづけを落としながら、スザクはくすくすと含み嗤った。

「こんな馬鹿な真似しなくても、いつでも俺が罰してあげるのに。」

スザクの片手に余るほど細いルルーシュの喉に優しく手を這わせて、スザクが慈愛に満ちた眼差しでルルーシュを見下ろす。
甘ったるい猫撫で声と、不気味なほど穏やかな翠玉に、ルルーシュの肌がぞっと粟立った。

「……ぐ…っ……う…!」

ぎり、と喉を強く締め上げられる。
気管を圧迫されて、ルルーシュの紅い唇から苦しげな呻きが漏れた。
死には至らない……だが呼吸は制限され苦悶が続く絶妙の力加減で、スザクの筋張った掌が蛇のようにねっとりと絡み付く。
うっとおしそうに黒の手袋の指先に噛みついて自分の手を抜き取り、それらを乱雑に放ると、スザクは喉笛に食い込ませた手は外さないまま目の前の獲物の旨そうな肌に舌を這わせた。

「……ゃ………っ…ぅ…」

外気に晒されて、健気にきゅっと尖った小さな乳首を、乳輪に沿うように舌でれろりと辿った後、ぐり、と圧をかけて押し潰し、最後にちゅうと吸い付いてもてあそぶ。
もう片方も空いた手できゅっと摘んだりくりくりと捏ね回して虐めてやると、ひゅうひゅうと喘ぐような息の下でか細い悲鳴が次々と上がった。
唇を離し、白磁の肌の上でたっぷりと唾液に濡らされた紅い屹立がてらてらと卑猥なコントラストを描いているのを確認して、自分の為した出来栄えにスザクの瞳が満足の色を浮かべる。

「君を裁いていいのはナナリーじゃない。俺だ。
君の全ての罪を知っている俺だけが、君を罰する資格がある。
君が望むようにもっともっと、酷く痛めつけてあげる。
苦しみ抜いて生き続けられるように、俺がずっと傍にいて監視していてあげるから」

睦言のように甘く囁きながら、スザクは薄い胸を弄って遊んでいた武骨な手をつつ…と下方へ滑らせた。
ギクリとルルーシュの震える身体が強張る。
臍の下を辿り、僅かに勃ち上がりかけた華奢なそれに構うことなく、ごつごつとした指先が白い双丘の間で密やかに息づく小さな蕾を目指して伸ばされた。

「ひぅ…っ!」

きゅうっと慎ましく口を閉じ、淡く色付いたそこを人差し指が確かめるようにくるりとなぞる。
思案するようにきつく窄まった入口を押すと、指は一旦ルルーシュの顔まで戻り、呼吸をするため開きっぱなしの唇からだらだらと垂れる涎をたっぷり掬い取ってまた戻った。

「う……ぅ………」

今度は躊躇わずに乾いたそこへ指を突き入れられ、ルルーシュが小さく呻いた。
体内で異物が蠢くそのなんとも言えない気持ち悪さに、細い柳眉が辛そうに歪む。
何度か指を行き来させおざなりに中を慣らすと、スザクはルルーシュの下肢から手を引いた。
既に赤黒く隆起している自分の性器を露出させ、手の平に唾を吐きつけて二、三度、軽く扱き上げる。
まだ流れ続ける涙で歪む視界に呆と定まらない視線をさ迷わせているルルーシュは、スザクが何をしているのか全く気付くことは無かった。
ぐったりと力を無くした白い片脚を力強い腕に抱え上げられ、下肢にひたりと熱いものを押し当てられたと感じた瞬間―――。

「いっ…ぎ、…!…あああ……ッ…!」

目から火花が散るような衝撃に、喉を絞められているせいで声にならない絶叫が紅い唇を割って迸った。
あまりの激痛に、ルルーシュの目の前が真っ赤に染まる。

「チッ……」

食い千切られるようなきつい締め付けに、スザクが苦しげに舌打ちを零した。
それでもぎちぎち、と、侵入者を拒む蕾の抵抗を無理矢理ねじ伏せて、交わりを深めることをやめようとはしない。
やがてぶつり、と何かが切れるような音がルルーシュの脳裏に響いて、ぬるりと熱い何かが中を伝うのを感じた。
それに滑りを助けられて、スザクがなめらかに腰を進める。
ずるずると、狭いルルーシュの中をスザクの太く大きな、焼けるように熱いものが犯している。
遅まきながら漸く現状を理解して、ルルーシュは朦朧とした意識をスザクに向けた。
全てをルルーシュの中に収めたのか、スザクが熱い吐息を吐く。
スザクの硬い恥毛が、痛みにくたりとうなだれたルルーシュの屹立と柔らかな腹を擽った。

「俺達の間には誰も必要ない……こうして互いを貪りあって、堕ちていくことしかできないんだから…」

ぐぐ、と首を絞める力が強まって、ルルーシュの喉がひくひくと震える。
ぎちぎちと熱い肉襞がスザクを食い締める力も強まって、苦痛に眉を寄せるスザクの額からぽたりと汗が垂れた。

「そうだろう?ルルーシュ、」

昏い翠玉が潤んだ紫玉を見つけて細まる。

「ナナリーが唯一だったルルーシュ・ランペルージは死んだ。
ここにいるのは、俺と地獄の道を行き、世界の敵になると決めたルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。
……違うか?」

霞む視界の中、何処か切実な色を宿して此方を見つめるスザクを見付けて、ルルーシュは諦めたように瞳を閉じた。
何か言いたげに微かに震える唇を見咎めて、スザクが僅かに喉を締める力を緩める。
掠れた声で、ルルーシュは喘ぐように囁いた。

「も…っと……俺を裁けるのは…俺の、共犯者のお前だけ、なんだろう…?
だったら、もっと強く……ひど、く…おれを、罰してくれ……」

虚を衝かれたようにスザクが翡翠の双眸を見開く。
しかしそれは一瞬で、すぐに歓喜の笑みに細められた。

「………イエス、ユアマジェスティ。」

首を絞める力が戻り、内部のきつい収斂を無視して激しい律動が開始される。
苦痛と愉悦がどろどろに混じりあい、深く繋がりあった身体ももはや何処からが自分で何処からがスザクなのか、境界が分からない。
苦悶にあえぐ唇にやさしく落とされたくちづけは、罰と言うには甘すぎた。



















エロ入れる気はなかったのに…アレ?
見直していないので文章がいつも以上に可笑しくてすみません…!
あと嘘だらけですみません…!(土下座

御影








※ブラウザバックでお戻り下さい。


2008.09.10